2019年3月24日日曜日

Hyper-vにUbuntu Desktop18をインストールする

Hyper-vにUbuntuをインストールする。
環境は以下の通り。
  • Windows10Pro + Hyper-v
  • Ubuntu Desktop 18.04.2
Ubuntuにはデスクトップ版とサーバ版があるが、開発に使用するのでここではデスクトップ版をインストールする。

あらかじめUbuntuのイメージファイルをダウンロードページからダウンロードしておく。
また、Hyper-vをインストールし外部に接続できる仮想スイッチを作成しておく。

仮想マシンの作成

1.Hyper-vで仮想マシンを新規に作成する。

2.ウィザードが開くので次へをクリック。

3.仮想マシンの名前を入力する。

 4.世代は第1世代を選択。第2世代だとインストーラが起動しない。

5.メモリを選択する。4096MBあればとりあえず起動する。

6.ネットワークの設定。あとでソフトをインストールするのにネットワーク接続が必要なので、外部に接続できる仮想スイッチを選択する。

7.ハードディスクの容量を指定する。とりあえず40GBで作成する。インストール後の仮想ディスクのサイズを確認したところ8GBほどだったので30GBくらいでもインストールできるかもしれない。

8.ubuntuのイメージファイルを指定する。

9.作成した仮想マシンを選択し右クリックして設定を開く。

10.プロセッサを選択し、仮想プロセッサの数を指定する。デフォルトだと1で遅いので、CPUのコア数に合わせた数を指定する。

11.設定が完了したら仮想マシンを起動する。仮想マシンをダブルクリックすると仮想マシンと接続した画面が開かれる。

Ubuntu Desktopのインストール

1.言語を選択しInstall Ubuntuをクリックする。日本語も選択できるがメッセージが微妙な日本語になるので英語でインストールする。

2.キーボードを選択する。普通の日本語キーボードを使用しているならJapaneseを選択する。

3.そのままNext

4.ディスクを消去するかの警告。問題なければここもNext

5.タイムゾーンの選択。Tokyoを選択する。

6.初期ユーザーを作成する。このあとインストールが始まる。

7.インストールが完了すると再起動のメッセージが表示される。

8.再起動してログインできたら完了。

解像度の設定

Hyper-vにインストールすると画面サイズが微妙なサイズで固定されてしまう。
変更するには設定ファイルの変更が必要である。

1.Terminalを起動する。左下のボタンからアプリケーションの一覧を開き、次のページにあるTerminalを起動する。

2.Terminalで以下の順に実行する。
 sudo su -  #管理者権限に切り替える。
   vi /etc/default/grub #設定ファイルをviで開く。

3.grub設定ファイルを修正する。GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULTの行の最後を修正しhyperv_fb:1280x720を追加する。追加する項目は『"hyperv_fb" + セミコロン + 横の解像度 + "x" + 縦の解像度』となる。前の項目とは半角スペースで区切る。

4.Terminalで以下の順に実行し仮想マシンを再起動する。
    update-grub #設定ファイルを反映する。
    reboot #再起動する。

日本語IMEのインストール

英語でインストールするとIMEがインストールされないので追加する。

1.アプリケーションの一覧からSettingsを開きRegion&Languageを選択する。

2.Manage Install Languagesをクリックすると言語サポートがインストールされていないと表示されるので、インストールを行う。
インストールが完了したら再起動する。

3.再起動後にもう一度Region&Languageを開き、Input Sourcesの『+』をクリックする。

4.言語の種類でJapaneseを選択する。

5.Japanese (Mozc)を選択してAddをクリックする。

6.IMEを追加したら、Japanese (Mozc)を選択し『^』を押して優先度を上にする。
IMEのオン/オフは半角/全角キーで切り替えられる。

2018年2月9日金曜日

WindowsServer2012でWebDAVサーバーを構築する

IISにはWebDAVサーバーの機能があるのだが、手順が複雑なためかあまり使用されていない気がする。

構築手順は以下のとおり。

  1. サーバーマネージャーの役割の追加でIISを追加する。『Webサーバー(IIS)≫Webサーバー≫HTTP共通機能≫WebDAV 発行』と『Webサーバー(IIS)≫Webサーバー≫セキュリティ≫基本認証』にチェックをつける。
  2. WebDAVのユーザーはIISではなくWindows側で管理するので、管理ツールよりユーザーを追加する。
  3. (以下はIISマネージャーで作業する)Webサイトを作る。
  4. 『認証』を開き、『匿名認証』を無効にする。『基本認証』を有効にする。(※これを忘れると全てのファイルがダウンロードできてしまうので注意!!)
  5. 『WebDAV オーサリング規則』を開き、右側の『WebDAV の有効化』のリンクを押す。
  6. 『オーサリング規則の追加』のリンクをクリックし、『指定されたユーザー』を選択しWebDAVを許可するWindowsのユーザー名を入力する。『読み取り』と『書き込み』にチェックをつける。
  7. 『ディレクトリの参照』を開き、右側の『有効にする』のリンクを押す。
  8. 『MIMEの種類』を開き、拡張子:".*"、MIMEの種類:"application/octet-stream"を追加する。(※これを設定しないとあらかじめ設定されている拡張子以外のファイルが扱えない)
  9. 『要求フィルター』を開き、右側の『機能設定の編集』をクリックする。『許可されたコンテンツ最大長』にアップロードできる最大サイズを指定する。(デフォルトは30MB)
  10. エクスプローラーでWebサイトのフォルダを開き、セキュリティータブよりWindowsのユーザーに編集権限を与える。


2017年1月24日火曜日

AWSのサーバからメールを送信する場合に設定するSPFレコード

AWSでサーバを立ててメールを送信する場合、SPFレコードを設定しないと迷惑メールとしてはじかれてしまう恐れがある。

SPFレコードはDNSサーバにtxtレコードとして追加する。SPFレコードにはIPアドレスまたはドメインを設定し、設定されたIPアドレスもしくは指定したドメインから解決できるIPアドレスがそのドメインから送信許可されたものとして判定される。

基本的な書き方

SPFレコードの基本的な書き方は以下となる。

v=spf1 a ~all

先頭のv=spf1と末尾の~allは基本的に必要で、その間に許可するホスト・ドメインの設定(機構)を半角スペース区切りで追加する。

aはそのドメインに登録されたホスト全てからの送信を許可するという意味になる。
a:example.comのように別のドメインも指定できる。

特定のIPアドレスを許可する場合は以下となる。

v=spf1 ip4:192.168.0.0.1  ~all

IPアドレスはCIDR表記が可能であり範囲が指定できる。ただし、あまり範囲が広いと迷惑メールと判定される恐れがある。

v=spf1 ip4:192.168.0.0/24  ~all

許可する設定(機構)は複数指定可能であり、その場合は以下のようになる。

v=spf1 a:example.com ip4:192.168.0.1 ip4:172.16.0.1 ~all


外部メールサーバの使用

外部のメールサーバを使用する場合はmxを指定する。これは指定されたドメインのmxレコードに設定されたメールサーバを許可する設定になる。ドメインを省略するとそのドメインのmxレコードを許可する。

v=spf1 mx:example.com ~all


また、別ドメインのSPFレコードの設定を参照することもできる。この場合はincludeを指定する。

v=spf1 include:example.com ~all

Amazon SESを使用する場合は以下のように設定する。

v=spf1 include:amazonses.com ~all

設定の確認

設定を確認するには、Windowsの場合はコマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行する。

nslookup -q=txt example.com

その他、注意事項

  • SPFレコードはドメインに1つしか設定できない。
  • SPFレコードは255文字以下とする。それを超える場合は改行する必要があり注意が必要。
  • 先頭に限定子として"+"(合格)や"-"(失敗)や"~"(弱い否定)を指定できるが、なにも指定しなければ"+"(許可)として判定される。省略しない場合はv=spf1 +a ~allのようになる。

2015年9月1日火曜日

AWSの英語版Windows Serverを日本語化する

AWSでWindowsインスタンスを作成する場合、標準で提供されているAMIでは英語版になってしまう。コミュニティAMIには日本語版もあるが標準以外のを使うのもいささか不安である。

面倒ではあるが英語版のタイムゾーンを変更し言語パックを入れて日本語化する。
Windows Server 2012での手順はこんな具合。

コントロールパネルを開く。

Clock, Language, and Regionを開く。

Date and Timeを開く。

Change time zone...を開く。

Time zoneで(UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyoを選択しOKをクリック。

Languageを開く。

Add a languageを開く。

日本語を選択してAddをクリック。

日本語を選択し、Move upをクリック。

Optionsを開く。

Download and install language packをクリック。

インストールが完了するまで待機。

Regionを開く。

Locationタブを開く。
Home locationでJapanを選択。
Applyをクリック。

Administrativeタブを開く。
Change system locale...を開く。


Japanese (Japan)を選択しOKをクリック。
再起動するかダイアログが表示されるがCancelをクリック。


Copy settings...を開く。

Welcome screen and system accountsとNew user accountsをチェックする。
OKをクリック。

Restart nowをクリックして再起動する。


以上の手順で再起動は最後の一回だけで日本語化が完了する。


メモ:
言語パックのisoをダウンロードしてある場合は、isoをマウントし以下のコマンドでインストールする。(ダウンロード時間を短縮できる)
lpksetup.exe /i ja-JP /r /p D:\langpacks

2015年7月27日月曜日

AWSでWindows Serverのインスタンスを作成する

最近仕事でAWSをよく使うのでメモ書き。

AWSのコンソールで左のメニューからインスタンスを選択。
インスタンスの作成ボタンをクリック。


AMIを選択。
ここではWindows Server 2012  with SQL Server Webを選択。

インスタンスタイプを選択。
そこそこスペックを要求するシステムなのでm4.largeを選択。

詳細を設定。基本はデフォルトでよい。
削除保護の有効化にはチェックを入れたほうが安心。

ストレージのサイズを入力。
50GBあればとりあえず動く。

タグは入力不要。

セキュリティグループを作成。
ネットワーク経由でアクセスできるプロトコルまたはポートを指定する。
ルールにはRDP(リモートデスクトップ), MS SQL(SQL Server), HTTP, HTTPSを選択する。
送信元はサーバを公開するまで外部からアクセスできないよう全てマイIPにしておく。

内容を確認して作成ボタンをクリックしインスタンスを作成する。
作成すると自動で起動される。

キーペアファイルを作成する。
このキーペアファイルを使用して後でAdministratorユーザーのパスワードを取得する。

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